こんにちは。
コスモメディカルクリニックの木原です。

今日は先日お話しした、アトピー性皮膚炎の続きで、プロアクティブ療法についてお話ししようと思います。

プロアクティブ療法とは、以前行われていたリアクティブ療法の対義語のようなもの!!

保湿剤のみで経過をみて、症状が再燃してから、抗炎症外用薬を塗布する療法を、リアクティブ療法。(いわゆる、悪くなるたびにお薬塗るタイプ。)

これに対して、

炎症が再燃してからではなく、再燃する前に抗炎症外用薬を塗布する療法を、プロアクティブ療法といい、今注目され、実践されています。

プロアクティブ療法はすでに海外では多く試みられており、保湿剤のみの外用療法と比較して治療継続率が高いこと。

また、プロアクティブ療法を行った場合、皮膚炎やかゆみの改善効果が長期間維持できることが示されています。

アトピー性皮膚炎に対する治療法としては、まず急性期においてステロイド外用薬などの抗炎症外用薬を使用し寛解(湿疹がない状態)導入を行います。

そして、その後は保湿剤により寛解の維持を図るのが一般的です。

しかし保湿剤への移行後にしばしば炎症の再燃がみられます。

これは、一見回復したように見える皮膚でも、炎症が完全に治まっていないからです!

プロアクティブ療法を行うことにより、再燃を予防し、肌を湿疹のない、綺麗な状態に保てます。

中野新橋 皮膚科 コスモメディカルクリニック

では、実際どのような治療を行うか。

週5日、保湿剤のみを塗っていただいて、週に2日だけ朝晩1日2回お薬を塗って頂きます。

実際には、わかりやすいように平日は保湿剤を1日2回塗ってもらって、週末(土曜日と日曜日)のみ、ステロイドの外用剤を1日2回塗ってもらいます。

ここで大切なのは、いま今目で見て湿疹がなくても、以前湿疹があった部分にも塗るということ。

見た目上問題がなくても、皮膚の下で炎症細胞が残ってい、それが、再燃の原因となるからです。

このようなプロアクティブ療法を行うことにより、症状の再燃なく、寛解(症状がでていない)状態を維持できるようになりました。

アトピー性皮膚炎でお悩みの方は、一度ご相談下さい(^_^)

※注意※
しかし、これはあくまでも導入時の抗炎症外用薬で、寛解(湿疹がない状態)に到達した患者さんのお話です。全てのアトピー性皮膚炎の方に、適応となり、寛解維持が可能ということではありませんので。ご了承ください。

成人アトピー性皮膚炎の患者さんの、1~2割は治療抵抗性であり、上記プロアクティブ療法の適応とはなりません。