かゆみのない水虫、爪水虫

kin_mizumushi水虫は白癬菌というカビ(真菌)が皮膚に付着し、侵入すると起こる感染症です。皮膚真菌症の中でも、白癬は最も多く90%近くを占めます。足白癬は白癬全体の約65%、爪白癬は約20%といわれています。
皮膚に傷があると侵入しやすくなります。人にうつることもあるため、家族や周りの人のためにも完全に治療する事が大切です。特に足白癬の発症要因としては、高温多湿などの環境因子、足の間が狭い、蒸れや多汗のため湿潤している、不適切なスキンケアがあげられます。
また白癬菌は足、爪に多く感染しますが、頭、体、股部、手にうつることもあります。

水虫の種類

  • 趾間型:主に第4趾間にじゅくじゅく、皮むけ、赤みやびらんを伴うことが多いです。
  • 小水疱型:梅雨―夏期にかけて増えます。土踏まずや足の側縁に少し赤いプツプツができ、1週間程度で乾燥し皮がむけます。
  • 角化型:足底、特に踵(くるぶし)の角質が厚くなり、表面がザラザラになります。冬にはあかぎれ、ひび割れを作ります。あまり痒みがなく、冬に改善もしないのが特徴です。
  • 爪水虫:足の第1趾に多く、全ての爪が同時に感染することは少ないです。爪が白く濁り始め、放置しておくと肥厚しボロボロとした爪になります。
  • 手白癬:片手のみに生じることが多いです。硬く赤くなる傾向にあります。

手足の痒み・皮むけ・ブツブツができると、水虫と自己判断し、市販の薬を塗り始めたところ、悪化したと来院される方が多く見られます。水虫とよく似たような症状でも、湿疹や汗疱、かぶれ等のことがあります。

怪しいと思ったら自己判断せず、なるべく皮膚科での正しい診断を受けられてください。 検査は表面の皮を少し取り、顕微鏡で観察し白癬の有無を確認するという、痛みもなく、とても簡単です。

水虫の治療

毎日、お風呂上がりに塗り薬を塗っていただきます。
症状がなくなってからも長めに(3ヶ月くらいが望ましいです)薬を塗っていただくと再発なく、完治が期待できます。

角質増殖型や爪水虫は塗り薬が浸透しにくいため、飲み薬を飲んでいただきます。
飲み薬は肝臓の悪い方や他の常用薬との飲み合わせが悪いとできない事もあり、肝機能の確認のため血液検査が必要になります。

水虫の感染を防ぐには・・・

多数の人が使用したスリッパ、サンダル、下駄等を履いた後や、浴場・スポーツジム等の足拭きマットを使用した後は気をつけましょう。

家族がなってしまった時は、白癬菌が付着した皮膚の皮むけが剥がれ落ちている可能性があります。掃除を心がけ、足を毎日洗いましょう。高温、多湿を好みますので、通気を心がけ乾燥させましょう。

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